二重埋没法の医学

● 埋没法手術のアプローチ

昭和50年代までは、二重と言えば切開法が主流でした。そして敢えて切らないとなれば糸で瞼を貫きビーズで留める「ビーズ」法が行われていました。ただビーズ法はとてつもなく腫れる手術で主流にはなり得なかったものです。
しかし昭和60年代以降、メスを使わない二重が主流になり大ブームになりました。それは傷跡が残らす自然でキレイ、しかも切開式に比べ腫れが圧倒的に少ないという画期的なものだったからです。しかし、埋没法は技術を要し糸だけで二重を作るには手間がかかりますから、現在でも埋没法を主流としているのは日本がメインで、同じアジアで切開式二重しか行わないところも多いようです。また、埋没法は糸を取ればまた元に戻せるというメリットがあります。

● 埋没法式二重の糸

髪の毛よりも細い医療用の糸を使用します。この糸はとても丈夫で少々引っ張っても切れないように出来ています。

●腫れの少ない埋没法

麻酔は患者様の負担を考え、目薬と局所麻酔の注射で行います。麻酔の針は新生児用のとても細い針を使用する為、刺した時の痛みも殆どありません。埋没法を「クイック二重」と呼ぶクリニックもありますが、確かに早く行うことも出来ますが手技が乱暴になり腫れる原因になります。当院では埋没法に最低30分の時間をかけて確実丁寧に行います。希望するラインにもよりますがナチュラル整形レベルなら術直後から全く自然な仕上がりです。

●埋没法の弱点

埋没法とは、「二重になるきっかけ」を作る手術で自由自在に思い通りの二重を作れるというものでは有りません。その人が持っている瞼の「キメ」に沿って二重を作ります。キメに逆らうことは基本的に出来ないのです。また、日本人は蒙古ヒダの影響を受けやすく、今流行りの平行型二重を希望される場合埋没糸を何本か追加する場合もあります。 埋没法は二重のきっかけを作る手術なので人によってはラインが浅くなってしまったり、元の状態に戻る場合があります。 私は基本的にメスで傷を作るのは最終手段と考えていますが埋没法でどうしても無理な場合は切開式二重をお勧めしています。

●埋没法の合併症

埋没法を行う際、糸の結び玉を上手く「埋没」させないといけないのですが、その技術が難しくクリニックによってはメスで小切開を入れて埋没させる所もあります。その際小さな切開跡が残りそこがいつまでも赤くケロイド状になってしまう場合があります。 また、クリニックによっては手術後強い消毒薬を処方し患部に塗らせ薬品焼けを起こし傷がいつまでも治らず腫れが長引いたり、瞼の裏に糸を出しっぱなしにして眼球に傷を付ける所もあるようです。 患部に炎症が長引くことや傷がふさがらない事は化膿の原因にもなります、実際当院で他院の埋没法で化膿し、糸を抜糸したケースが何件かありました。 当院ではメスは使用しません。糸は瞼の裏に出しっぱなしにしません。強い消毒薬も処方しません。本当にミクロの世界で「埋没」させているので余計な薬を使用せずとも自己治癒力で自然に治ってしまうのです。